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住宅・建築

建築・住宅の勉強 家の間取りを自分で考えてみよう

住宅・建築

こんにちは

出世魚です。

今回は家の間取りを自分で考える方法・作成の仕方について配信いたします。

一軒家の購入を考える方は住まいづくりの上で間取りは最も重要な部分ではないでしょうか。

しかし実際、間取りを自分主体で考えている

営業担当や設計士に考えを伝えているつもりでも

うまく伝わっていなかったり、微妙に趣旨と違うプランを

出されたりしたことはありませんか?

そういった経験をお持ちの方、今まさにその場面に直面している方は

この記事を参考にしてください。

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間取りの基本的な設計の仕方

間取りを自分で考える上で大事なのは

エスキスとゾーニングを行うことです。

エスキスとは

エスキスとは建築で使われている意味としては

  • 設計の原案やコンセプトを決める一連の思考作業のこと
  • 設計作業初期段階における「計画行為全般」を指すもの

です。

簡単に言うと

自分の考えをまとめるためのメモのような(あるいはスケッチのような)

ものと思っていただいて大丈夫です。

スケッチやラフ画のようになんとなーく

写真のように必要な情報を項目ごとに書き出し

それらをまとめることです。

項目とは

  • リビングは10畳以上欲しい。
  • 4人家族だから4LDKがいい。
  • お風呂も大きい方がいい

といったいわゆる要望ですね。

顕在的欲求とも言えます。

これらをまとめると

例えば、

  • 限られた家の大きさで4LDKでリビングを10畳にするには
  • 廊下を少なくする必要がある。
  • 4人家族だと洗濯物が大変だから
  • ベランダや庭の近くに洗濯機がある部屋(洗面室)が必要だ

といった潜在的欲求が見えてきます。

こうした見え隠れしていた自分の考えをまとめたら

いよいよゾーニングを行います。

ゾーニングとは

ゾーニングとは、

建築やインテリア計画における設計計画のプロセスの一つです。

空間を機能や用途別に分けて、

それぞれに必要な広さや位置をゾーンとしてとらえ、

相互の関係をみながら空間全体の中での位置関係を決めます。

簡単に言うとエスキスでラフにまとめた考えをゾーニングで

きちんと機能性・実用性のある間取りに当てはめると言うことです。

それではもう少し具体的に解説いたします。

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エスキスとゾーニングを用いて間取りを考える。

住宅の設計では、家族みんなが使う「パブリックスペース」と、

個室などの「プライベートスペース」に分けて考える方法があります。

また、二世帯住宅などでは、親世帯スペース子世帯スペース

共用スペースに分けて考える方法があります。

機能や用途面から全体像をとらえて配置していくことで、

暮らしやすい間取りや使い勝手のよい設備を追求するものです。

建物の上下階に渡って垂直に空間配分するものをバーチカルゾーニングといい、

水回りの位置や上下階での音の響き方なども配慮されます。

水平空間の配分はフロアゾーニングといいます。

ゾーニングには家事動線などの暮らしやすさや、

住む人のライフスタイルに応じた空間配置が考えられます。

ゾーニングに必要なこと

どんなに立派な建物でも、日当たりが悪かったり、

部屋の使い勝手が悪かったりしたら、だれも住みたいとは思わないでしょう。

ゾーニングは手順に従って行うとうまくいきます。

まずは、家の外側のゾーンを把握し、日照、通風、眺望を考慮の上で

敷地内の建物の配置や形を決めることが大切です。

しっかりした外部ゾーニングをもとに、内部のゾーニングを決めることができます。

ゾーニング図の役割

敷地内の建物や庭、エクステリア、駐車場などの配置が大まかに決まったら、

イラストレーションし色分けし、建物内部についても同じく行います。

こうしてできた平面図を、ゾーニング図といいます。

設計図との違いは、設計図が施工主や公共機関に提出するものであることや、

意匠や構造、法律関係の図面およびライフラインや機械設備に関する図面すべてを含むことです。

ゾーニングを図面化することで、暮らしに便利な間取りの配置を考え、

普段の生活に必要な設備とインテリアのレイアウトを検討できます。

ゾーニング図作成は建築計画における重要なプロセスの1つなので、

ゾーニングができたら自分で間取りを考えることができたと言えるでしょう。

ゾーニング図作成のポイント5つ

玄関や駐車スペースから考える

ゾーニング図作成の第一歩は、玄関と駐車スペースの位置を決めることです。

道路の方向や敷地の形を考えて位置を決めましょう。

駐車スペースは横幅3m×縦幅5m程度の広さが必要です。

道路からのアクセスや、玄関と車庫の間の移動しやすさも検討します。

玄関の位置が決まれば、他の部屋へつながりも意識できます。

3つのゾーンで考える

ゾーニング図作成で次に必要なのは、使い方によって家の中を3つに区域分けして考えることです。

3つのゾーンとは

家族が集まる「パブリックゾーン」、

各自が使う「プライベートゾーン」、

水まわりなどの「サービスゾーン」があります。

サービスゾーンには、移動ゾーンとして廊下や階段なども含まれます。

3つの空間を上手にゾーニングするコツは、

それぞれのゾーンの広さを家全体の中で3分の1ずつにしておくことです。

また、家の中での人の動きを表す「動線」を考慮に入れ、

移動方法が複雑にならないようにすることも大切です。

必要な部屋と広さを決める

マイホームやマンションなど住まいに期待する役割は、

住む人の家族構成や年齢層によって違います。

そのため、ゾーニング図を作成するには、使いたい部屋と広さを決めることが重要です。

一般的な住宅には、どんな部屋があり、広さはどれくらいなのでしょうか。

一般的な例として

  • リビングとダイニングは10畳~15畳
  • キッチンは4畳
  • 和室は6畳
  • 寝室や子供部屋、プレイルームは7畳から8畳

ほどの大きさが目安です。

立体的なイメージを意識する

ゾーニングでは、立体的なイメージを意識することも欠かせません。

それは、平面では分かりにくい問題点を見つけ出せるからです。

例えば、

調理の音や水音は意外に響くため、

2階の水周りは配置を間違えると騒音の原因になります。

また、吹き抜けや階段の設置にも注意が必要です。

寒さやメンテナンス、その他の難しい問題を伴うことがあります。

ゾーニング時に、

先に挙げた3つのゾーン間の距離を含め様々な点をよく確認すると、

設計変更のリスクを減らすことができます。

パブリックゾーンを中心に考える

最初に玄関や車庫の位置を決めると同じく大切なのが、

家族の集まるパブリックゾーンの配置です。

パブリックゾーンを中心に考える必要があるのはなぜでしょうか。

それは、眺望や風通し、日当たりの良さなどを期待されるのが、

このエリアとなる場合が多いからです。

また、それを基準に、他のゾーンの配置も決まります。

さらには、衝立や冷蔵庫、ソファ、テレビ台、床マットやラグなど

インテリアの配置も思い描けるでしょう。

この部分を中心に考えるゾーニングプランのやり方には、

土地や建物スペースを無駄なく活用できるメリットがあります。

最後に

いかがでしたでしょうか?

少し難しい話だったかとは思いますが、

エスキスやゾーニングは大切な住まいづくりの初期段階にして重要な部分になります。

その意味や役割、図面作成の仕方をよく知ることで、

間取りを自分で考えることができ、

設計士のプランが自分の要望と少し異なっていた場合でも

十分に対応することができると思います。

家選びのコツが知りたい方は

注文住宅 家選びのコツを

ぜひ読んでください。

住宅ローン減税について詳しく解説している記事はこちら

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と言う方には

家づくり解剖図鑑 がおすすめです。

昔から日本の住宅のよいところである土間、縁側、


家族団らんの茶の間、畳の間、床の間、格子などなど……。


これらを現代の住宅に取り入れることで、多忙な現代人の生活様式にマッチした、


かつちょっとだけ懐かしい、ほっとできる住宅となります。


そのつくりかたをすべてイラストでていねいに解説しているのでお家選びや間取りを

考える参考書になること間違いなしです。

次回は一風変わって

屋上防水の種類について配信します。

マンションやビルを所有の方はもちろん必見ですが

屋上付きの一軒家にお住まいの方も是非読んでください。

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